2013年1月24日木曜日

またまた数えてました

先日の続きです.
まだやっとったんかっちゅう…

その後さらに審査を重ね,このようになりました.

【コート・ブルゾン】4
【ジャケット】2
【ニット】3
【はおるもの】6
【シャツ】1
【プルオーバー】3
【カットソー・Tシャツ】4

【ワンピース】8
【パンツ】3
【スカート】8

合計42着です.

最近読んだ水野正夫さんの本の中に面白い考察がありました.

わたしたち日本人は,着物をもつかのごとく洋服を持つようになってしまったのがそもそも間違いだった,と.

我が国では貴金属や宝石を身につける習慣がなかっただけに着物に貴金属以上のお金をかけた.すぐにお金に替えられる着物は財産として扱われて,余裕が出来ると一枚でも多く残そうと自分では着られないほどの数をせっせと作った…つまり数で勝負だったようです.

一方洋服は複数のピースをいかに組み合わせるか,一日の中でさえ四季のあるようなヨーロッパの風土のなかで,多様な着まわしにどれだけ対応できるかが問題で,数よりも着こなしそのものが大切になってくる.着物は一枚で成立する衣服,洋服は組み合わせる衣服.

それを我が国に洋服が入ってきて,着物のスピリットのままで洋服をたくさん持ってしまっているのではないか.屑のような洋服さえ大切にしまいこんでいるん じゃないか,とのこと.新鮮な視点でおもしろかったです.良き時代のエレガンスがそこかしこに香り立つような,素敵すぎる本でした.

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