なくならないものと変革

旅をしてたくさんの人に出会って、話を聞いて暮らしに触れて。

どこにいても、なにをしていても、自分の選んだように生きている人は美しい。それぞれに試行錯誤を抱えながらも、自分と向きあう勇気をもったひと。選んだ生き方が、たとえばリッチなアーバンライフであっても、スローなワイルドライフであっても、どちらも同じように確かな輝きをもつ。

そしてまだまだ試行錯誤のひとも、それでいい、それで美しい。


屋久島から帰る前の晩、サラリーマンをやめて奥さんとともに屋久島にたどり着き、こどもを授かり、ここで育てていこうとしているきよしくんと話した。彼は自分が好きな彫刻の作品をコツコツつくっている。お互いのやりたいことについて話した。

ピアノが好きなの？
ピアノの音が好きなの？
どうして続けているの？

わたしは明日島を出て日常に帰ったら、やっと向き合うことができた本当の自分のやりたいことを、また忘れてしまうんじゃないか、といったら、彼はこう言った。

その気持ちは絶対になくならないよ。一度気づいてしまったものは、もう忘れることなんてできないよ。ますますその気持ちは大きくなっていくと思うよ。この子が大きくなるように（と、彼の2ヶ月のベイビーをみる）、生まれてしまったらもう、それは育っていくしかないんだよ。


強烈に印象に残りました。
もうそれは育っていくしかないんだよ。
そして、そうだ、だいじょうぶだ、と安心と喜びが拡がったのでした。


帰ってきて『わたしが得たものは何？』と引いたカードは大アルカナ【塔】
大きな、スピーディな大変革のカードです。生活基盤がひっくり返るような変化。築きあげてきたもの全てが崩れ去るかもしれません。でも、それは新たに創造するエネルギーがあるからこそ起こること。

エゴから築いてきたものは全て手放そう。
恐れず変化に飛び込もう。（さもなければ背中を押されるだけです！笑）